大麻を正しく考える国民会議 -大麻草を検証するサイト 大麻は麻薬ではありません。良質の繊維や油が取れ、医療分野でも活用が期待されています。

大麻100%の布がヘアメイクアーティストを刺激する

大麻100%の布がヘアメイクアーティストを刺激する

大麻

エイベックスがテキスタイル事業として開発した大麻布のエキシビション「麻世妙majotae~日本人が忘れていた布~」が、4月1日、伊勢丹新宿店本館催事場でスタートした。

明治初期まで日本人の暮らしに身近な存在だった大麻布は、紡績の難しさから工業化に乗り遅れ、さらに戦後はGHQの大麻取締法により生産量は激減。自然と日本から姿が消えていった。しかし2014年秋、連綿と続いてきた大麻布の歴史を掘り起こし、現代の技術によって、大麻100%の国産ファブリック“麻世妙majotae”としてよみがえったのだ。

会場は過去、現在、未来の3テーマに分かれ、過去のゾーンでは今回のプロジェクトの発起人である近世麻布研究所の吉田真一郎所長の「日本の自然布と大麻布」のコレクションを展示。現代ゾーンでは「麻世妙 majotae」を使用したメンズオーダースーツや生地自体を販売。未来ゾーンでは加茂克也のヘッドピース、串野真也のシューズ、中里唯馬のウエアがインスタレーション形式で披露された。

「1万年前から日本人が着ていた大麻布は技術的に江戸時代に極限の糸として完成され、今回のプロジェクトは人間が手仕事で開発したものを近代の技術で工業製品として再現するというもので、今がスタートライン。これから更に研究開発が進む途中段階」と吉田氏。

ヘアメイクアーティスト・加茂克也氏は“麻世妙”を使って5体のヘッドピースを製作中。
「白さや柔らかさはもちろん、シルクのような手触りのものあり、そんな大麻布の質感に、とても驚きました。ヘッドピース用には、一番薄いもの、中間のもの、厚みのあるものと4種類選びました。厚みが変わると表現したいもの、できるものも変わります。」

今回のプロジェクトは、帯匠・山口源兵衛氏の「世界中の綿の市場を大麻に変える」という壮大な夢から始まった。ビッグビジネスの鐘がようやく鳴った。

【ファッショントレンドニュース 2015年4月2日】 


コメントをお願いします

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional