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大麻の成分が深刻なてんかん発作を減らす

大麻の成分が深刻なてんかん発作を減らす

大麻

米国人の500万人超が、てんかんと診断されており、症状としては筋けいれんや意識消失など、さまざまな発作が考えられる。
これまで多数の治療薬が承認されているが、患者の3分の1ほどは薬による症状コントロールに悩んでいる。

英製薬会社、GWファーマシューティカルズが開発した大麻草の非精神活性成分を原料とするカンナビジオールが、治験用新薬利用範囲拡大制度を通じた試験で、てんかん患者の発作を半減させた。

試験は2~42歳の難治性てんかんの患者213人を対象に実施。米ニューヨーク大学ランゴーン総合てんかんセンター長で研究チームのリーダー、オリン・デヴィンスキー氏は、ワシントンDCで行われた第67回米国神経学会で、「いろいろな薬を用いても効かなかった人たちの反応は極めて良好だ。比較群を用いた研究がうまくいけば、そのうち他の治療法に取って代わるものとなるに違いない」と報告した。

発熱で発作が起こることが多い「ドラベ症候群」の患者で最後まで研究に参加したのは23人。てんかん発作の回数は53%減少した。特に症状が強い傾向がある「レノックス・ガストー症候群」の患者で最後まで研究に参加したのは11人で、短時間筋肉が脱力する「無緊張性てんかん発作」の回数は55%減少した。
参加者の6%に当たる12人には、眠気21%、下痢17%、疲労感17%、食欲減退16%などの副作用があった。

GWファーマのジャスティン・ゴーヴァーCEOによると、同社は重症型てんかん患者の治療に向けて、カンナビジオール(商品名エピディオレックス)の規制当局による承認取得を目指しており、2016年初めまでに必須試験の結果を発表する見込みだ。
この治療薬が承認されれば、米食品医薬品局(FDA)が認める大麻草由来の医薬品第1号となり、医療保険の対象となる。

同社は米国以外では既に、多発性硬化症に起因する、けいれん用の大麻草由来医薬品の承認実績を有している。

【 Medエッジ 2015年4月23日】
【 SankeiBiz 2015年4月24日】



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