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大麻の有効成分THCが移植組織の拒絶反応を遅延させる

大麻の有効成分THCが移植組織の拒絶反応を遅延させる

大麻

米国サウスカロライナ薬科大学のMitzi Nagarkatti博士らの研究チームは、大麻の有効成分THC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)が皮膚などの移植に伴う拒絶反応を遅延させることをマウスでの実験によって発見しました。人間に応用されれば移植医療に大きな影響を与える事にもなりそうです。

遺伝子的に異なった組織を移植された場合、免疫システムがその移植された皮膚を異物と認識して排除しようと攻撃しますが、THCを与えられたマウスのグループでは、皮膚移植片への拒絶反応は対照実験のグループに比べて遅延したことが明らかになりました。

この結果が人間にも適応できれば移植組織の不適合に苦しむ患者への抗拒絶反応療法にTHCが利用できることになる上、それ以外の炎症性疾患にも活用できるとMitzi Nagarkatti博士は指摘します。

研究チームのさらなる実験によると、THCはT細胞の増殖を抑制し、初期段階での免疫反応を増強するサイトカインを減らす働きがあるとのこと。

【 BUZZAP! 2015年9月8日】


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