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徳島県吉野川市、麻の生産復活推進へ

徳島県吉野川市、麻の生産復活推進へ

吉野川市麻産業創出推進協議会

徳島県吉野川市は、2004年の旧4町村による合併前に存在していた名称「麻植郡」(おえぐん)の由来とされる麻の生産復活に取り組んでいるが、4月、官民でつくる「市麻産業創出推進協議会」を設立した。

協議会は、市やJA麻植郡、農家、阿波和紙伝統産業会館、徳島大など11団体・個人の計13人で構成され、会長に市自治会連合会の山口雄三会長を選出。
第1回総会では、委員から「栽培には気温の低い高地が適しているのではないか」「麻原料を地元で加工できる体制づくりが重要だ」などの意見が出ている。

麻植郡の名称は、古代に勢力を誇った阿波忌部氏が麻を植えたことに由来し、市内では戦前まで生産されていたとされる。市が地方創生に向けた総合戦略を検討する中で、歴史の再評価を求める声が上がり、麻農業の復活と振興を2月に策定した総合戦略に盛り込んだ。

9月19日午後1時半からシンポジウムが行われ、栃木、鳥取各県の生産農家による基調講演や「吉野川市の麻産業創出に向けて」と題した討論もある。無料。

麻の栽培は1948年に大麻取締法の制定により、知事から免許を受けた者を除いて禁止され、化学繊維の台頭により全国的に減少。市内では戦後、栽培の記録はない。国内では現在、大部分が栃木県で生産されており、神社のしめ縄や大相撲の化粧まわし、住宅建材などに使われている。

【2016年9月17日 読売新聞】

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