武田邦彦コラム

[身土不二]日本人にとって体に良い食事とは

私は、体にいい食事というのは基本的には存在しないだろうと思っています。かえって偏食になってバランスを崩すことになるだろうと昔から思っていました。

人間の体というのは、長くは600万年ぐらい前から、短くは10万年前、つまりネアンデルタール人から現代人ホモサピエンスに変わる時、さらに5万年前ぐらいから日本列島に住んでいるという中で出来上がってきています。
その地方でとれるものを食べて健康になるように体のほうも変わっていくのです。

例えば、東ヨーロッパと日本を比べると、東ヨーロッパにはお酒を飲めない人はいません。それからヨーグルトのような乳製品を発酵させたものが体にいいわけてす。
ところが日本になると、お酒が飲めない人が4割もいて、発酵品というとだいたい大豆系です。
それから日本人は米に大きく依存していますから、米の成分で日本人だけにしか効かない薬というのがあります。
また、日本人の8割はお塩を食べても血圧が上がりません。これは日本が周りを海に囲まれていて魚を良く食べてきたことにあります。

そうしますと、日本人にとって体にいい食事をあえて言えば、米のごはん、魚、味噌汁とちょっとした具、海藻類、根菜類などです。
また、陸上の葉っぱにはタンパク質がありませんが海藻類は結構たんぱく質を含んでいます。

野菜が1日350グラムというのは何の意味もありません。日本人はだいたい280グラムぐらいです。子供はその半分ぐらいです。
葉物野菜の葉から出てくる汁には割と有害なものが多いので、お浸しとか漬物とかいうように一回絞ったものがいいです。黄緑色野菜に多く含まれるβカロチンのようなものを多く取り過ぎると癌が増えるという報告もあります。

果物なら柿とかミカンとかリンゴ。
キウイとかバナナとかいうものはそれほど日本人の体にいいとは思えないですね。

8割ぐらいは日本食にする。
明治以来、日本人も牛肉、豚肉を食べるようになりましたし、現代は寿命がずいぶん延びましたので、肉類も摂ったほうがいいだろうと思いますが、体全体としては肉よりも魚がいいというのは間違いないと思います。

最近流行っているのが米を食べないという食事ですが、日本人がこれだけ長い間米を中心に食べてきて米が悪いというのはよほど特殊な考えだろうと思います。
栄養士の方に聞いたら、現代人は昔と同じ量の米を食べているのに糖尿病や肥満が多いと言います。
それは当たり前です。昔の男性は鍬を振るい、女性は洗濯物とか大変だったわけです。昔の人は一日中朝から晩まで働いていたわけです。
現代人は昔の人と比べたらカロリーの使い方が半分から3分の1ぐらいなのです。それなのに同じ量を食べていれば食べ過ぎになるのです。ご飯がダメではないのです。全体を減らすということでしょう。
トンカツとか天ぷらとか焼肉とかケーキとかを食べたら、ご飯どころではありません。

(2017.11.24 武田邦彦)プロフィール



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