武田邦彦コラム

新型コロナ問題を機会に、日本人が大切にしてきたことを思い出そう

武田邦彦

インフルエンザの場合、流行っている時はだいたいピークで1週間に150万人、1年に1000万人が感染し死亡する人が1万人出ます。
それに対して、現状コロナウイルスは非常に感染者が少ない状態で、政府は小中高の一斉休校に踏み切り、各業界団体に対して集会や行事の自粛を要請しています。

休業補償をどうするかという問題もありますが、お金に換算しない考え方をするところに日本文化の神髄があります。
限られた人生の時間はその人のものなのです。学びたいと思っている子供たちの人生の時間、働けなくなったり行事が中止になったりした時の人生の時間をどう考えるのか。自分がやりたいことをやれなくなる時間をどう考えるかということが大切です。

昔から日本の職人は家族を養う分だけはまず働き、どの時点で仕事を止めるかはその作品が自分の誇りを満足させたかどうかで決めていました。そして、仕事を終えたら遊びに出ていくわけです。
しかし、ヨーロッパや中国の考え方は、資本家が労働者を奴隷として使うので、労働者たちに汚い屋根裏部屋を与えて、賃金分だけは時間を拘束するのは当然だというふざけた考え方でした。
日本だって、職人も主人に召し抱えられているわけですが、あくまでも仕事をする人が中心でした。

経済活動やGDPが何パーセント下がるなんていう問題は枝葉末端のことです。
限られた人生の時間はその人のものなのです。
「このままいくとコロナウイルスがこのくらい増える。日本人はトータル何時間を損して人生を奪われる。しかし、今対策を取っておけば、奪われる人生の時間がその100分の1の時間で済む。だから政府は日本人の人生をより豊かにするために、思い切ってコロナウイルスの抑制に力を注がなければいけないのだ。」というような説明をしてほしかったのです。

我々日本人が欧米や中国に対して違和感を持つのは、彼らはお金だけだからです。しかし、それでは国は栄えないということは歴史を見れば明らかです。
日本人はお金より貴重なもの、つまり、1時間でも多く人生を有効に過ごす、自分がやりたいことをするということを大切にしてきたのです。

(2020.3.4 武田邦彦) プロフィール

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